長い夜の甘い罠【完】
「ああ、本当だ」
「…そう」
「信用出来ないなら警察手帳見るか?」
「いいえ、そこまではいいわ」
「だろうな」
男はふっと表情を緩ませれば私の直ぐ傍に腰を下ろした。
確かに背丈やガッシリした筋肉からして、警察だと言われ違和感はない。
嘘付いたって、後で分かる訳だし嘘付いた所で得な事なんてないと思うし、きっと本当よね。
まぁ警察であろうと何だろうと私には関係ないわ。私の思考にあるものは復讐だけ。