隣のぼーいふれんどサマ。
俊哉が言った俺様発言ばかりが脳内を駆け巡っていく。
「おぃ。今日からお前は俺の彼女だ」
「これは誓いのキスだ。今日からお前は俺の彼女。誰が何と言おうが関係ない」
「・・・この手、死んでも離すつもりないから」
「好きなヤツにキスしたいのに、理由なんて要らないだろ」
「・・・愛してる。俺にはカズしかいない。お前は俺以外の男に触れさせない」
「何でも言えよ。もっと俺に甘えろよ。もっと俺を頼れよ」
「俺以外の男に甘えるのも、頼るのも絶対駄目だからな」
俊哉の俺様発言が、本当は嬉しかった。
だって、その度感じることができたから。
あたしは俊哉の彼女なんだ、って。
俊哉にとってあたしは大切な存在なんだ、って。
その嬉しい気持ちをいつも隠していた。
だから俊哉は愛想を尽かしてしまったんだ。
これは仕方ないこと・・・
・・・違うね。
どうにでも出来たのに、何もしなかったあたしが悪い。
今更・・・どうしようもできないの?
でもあたしは・・・今でもどうにかできるって信じたい。
あたしが自分でどうにかするんだ。
あたしの隣に俊哉が帰ってきてくれるように。