隣のぼーいふれんどサマ。


いつも通りの学校。


俊哉は具合悪いとか言って休みで、雅も体調不良らしい。


一人にしないでよ!何で肝心なときにいないの?!


とか思ったけれど、風邪なら仕方ない。


憂鬱な一日を終えて、家へ帰った。


電車に揺られながら、考える。


俊哉ももう18歳か・・・。


3月には高校を卒業し、別々の道を歩む。


俊哉はきっと大学へ行く。


あたしはそれを追いかけて、同じ大学へ・・・行けるかどうかはわからないけれど。


でも、別れるわけじゃないし。


一緒に住んでるんだし。


・・・っていうか、いつまで一緒に暮らすんだろう。


突然に始まった同居生活だけど、いつか終わりが来る。


ずっと一緒になんていれないんだろうな。


夕焼けに染まった空を見ると、涙が零れてきそうで慌てて違うことを考える。


大丈夫だよ。


俊哉とあたしは、何があっても生きていくんだ。


魔法の言葉、“大丈夫”。


それだけを信じて、俊哉が待っている家へと帰った。

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