初恋シグナル~再会は恋の合図~
私は自分の瞳がくわっと開かれたのを感じた。
言われるまで気付かなかった私の女子力って……!
「あはは、気付いてなかったんだ!」
私の反応を見て、おかしそうに笑う弥代。
「……って、今更そんなの気にしないんだけどね!」
直接じゃなきゃノープロブレム!
「その割には顔赤いけどー」
「き、気のせいでしょ!」
教室戻ろう、と私は弥代の腕を掴んで歩き出し、弥代から顔を背けた。
……自分でも、顔が熱いような気がしたから。
辻村くん。
……さっきの、もし違う女の子の飲み物だったとしても、気にしないで飲んだ?
それとも。
「…………」
「美祈、耳真っ赤だよー」
「それも気のせい!」
うっそー、と笑う弥代をぐいぐい引っ張って、私は体育館を後にしたのだった。