初恋シグナル~再会は恋の合図~


「お気持ちだけありがたく頂戴しますので!」


「は?」


「自分で歩けるから!お願いだから下ろして!」


必死に辻村くんを見上げて懇願すると、どうしてかふいっと視線を逸らされてしまった。


え、却下!?



「……じゃあ背負うから」


「背負う!?」


おんぶってこと!?


なんだか自分が米俵にでもなった気分だよ…。



「じゃなきゃ下ろさない」


「…………わかったよー」



渋々頷くと、辻村くんはゆっくりと私を床におろしてくれた。


そして自分はかがんで私を背中に乗せる。



「じゃあ辻村くん、美祈のことよろしくね!」


「おー」



にこにこと見送ってくれる弥代がなんだか恨めしい。



楽しんでるよねあの子、絶対!


< 138 / 424 >

この作品をシェア

pagetop