初恋シグナル~再会は恋の合図~
「お気持ちだけありがたく頂戴しますので!」
「は?」
「自分で歩けるから!お願いだから下ろして!」
必死に辻村くんを見上げて懇願すると、どうしてかふいっと視線を逸らされてしまった。
え、却下!?
「……じゃあ背負うから」
「背負う!?」
おんぶってこと!?
なんだか自分が米俵にでもなった気分だよ…。
「じゃなきゃ下ろさない」
「…………わかったよー」
渋々頷くと、辻村くんはゆっくりと私を床におろしてくれた。
そして自分はかがんで私を背中に乗せる。
「じゃあ辻村くん、美祈のことよろしくね!」
「おー」
にこにこと見送ってくれる弥代がなんだか恨めしい。
楽しんでるよねあの子、絶対!