初恋シグナル~再会は恋の合図~


熱気の籠った体育館から廊下に出ると、スーッと気持ちのいい涼やかな風が頬を撫ぜた。


「もっとちゃんとつかまれよ」


落ちるだろ、と相変わらず素っ気ない不機嫌そうな声で言う。



「……だって、重いでしょ」


「どんな体勢でも重いからどうせならしっかり掴まっとけ」


「!」



ひどい!!



そう思ったけど、確かに遠慮して不安定な体勢の方がもしかして逆に運ぶの大変かな、と思い至って。


私は大人しく、身体を前に預けた。



……ていうかね。



お姫様だっこはもちろん恥ずかしいんだけどね。


……これも結構恥ずかしいね!!


むしろ身体密着してる気がするし…!


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