初恋シグナル~再会は恋の合図~


「うっわ、寒そ」


手に炭酸のペットボトルを持って、信じられないとでも言いたげな瞳で私を見る辻村くん。


……なにその色気!!



少しはだけた浴衣に微かに湿った髪の毛。


いつもの彼よりずっと大人に見えて、一瞬言葉を失ってしまった。



「……どうした?」


そんな私を怪訝そうな顔で見る辻村くんの声にハッとして我に返った。


見惚れてる場合じゃなかった!


「ちょ、ちょっとのぼせちゃったから涼んでたの!」


「涼んで?凍えての間違いだろ?」


かたかたと寒さに震え始めた私を見て、辻村くんは笑った。



「でも、マジで顔赤いな」


そう言いながら、なぜか辻村くんも中庭に出てくる。


「寒っ!!」


びっくりしたようにそう言って、腕を組む仕草にさえキュンとする。



「わ、私もう中入るよ?」




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