初恋シグナル~再会は恋の合図~

「な、なんか嫌!!」


「はあ?」


なぜか自販機にお金を入れている辻村くん。


私も立ちあがってその隣に立った。



「……辻村くんがそんなこと言うの、なんか嫌……!!」


「何言ってんだよ、ただの好みの話じゃん。長谷川だってそれくらいあんだろ?」


「……」


そりゃ、あるけどさ……。



思わず黙ってしまった私に辻村くんは苦笑して、ガコン、と自販機の口から出てきた缶を取り出すと、私の手を取りその上に乗せた。


缶を握らされた掌からじんわりと温かさが広がって。


見ると、ホットココアだった。



びっくりして顔を上げると、心なしか頬を赤くした辻村くん。

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