君でした。

奇跡。 *side雫*

 放課後のこと。

「日直ー。黒板消しとけよー」
 「はぁーい」

今日の日直はあたしと大輔。
あたしが一人で消してたら…
 「俺も消すよー」
日直なら当たり前でしょ!って心の中で思った。


 「なぁ、お前って好きな奴とかいないの?」
 「んー。別にぃ」
 「んじゃ、俺、お前の好きな人になっていい?」

え。いきなり何!?
男と恋したことないあたしでも、きゅんとした。

 「ど…どぅやって?//」

もぅ、心の中がめちゃくちゃだった。何が起きているのかさっぱり分からない。

 ぎゅっ…。

え?今なにされてるの…?
あたしは今の状況がよく読みとれなかった。
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