BLOOD§INFECTION
たらたらとそのウイルス感染の元について語る歴史の先生の話を、手放しかける意識の中、空を見上げながら聞いていた
その先には銀の鉄壁も見えるが、それは日常のことで気にもとめない
そのままぼんやりとしていると、頭に鋭い衝撃がはしった
「いてっ!????」
角だ
教科書の
しかも分厚い
俺はそっと手首をぶるぶると震わせる衝撃源を見上げた
「比奈くん!
今日という今日は許しません!!
放課後居残って補習ですからっ!!」
32歳に見えないロリ顔教師、御谷(ミタニ)先生が涙で瞳を潤ませながらこちらを睨みつけている
「先生、俺には補習にかまかけてる暇なんてないんです。
ただでさえ、劣等生なんで今日の放課後はトレーニングに励むのであります。」
俺はしっかりと決意の篭った瞳で御谷先生を見上げ、はっきりと主張する
「それはそれは立派なことでございますね!
だけどね、比奈くん。
身体能力より、まずどうにかすべきなのが授業の単位でしょうがあああああ!!!」
更に鋭い一撃が脳天にクリーンヒット
ロリ顔だが相変わらずやることは躊躇ないな、と頭をさすりながら思う