BLOOD§INFECTION
「せや…、璃玖先輩の焦った顔はあの時が最初で最後だったな。」
「あの人でも焦ることあるんだ。」
いつもポーカーフェースでニヤニヤと嫌な笑いを浮かべている璃玖さん
一度でいいからそんな表情を拝んでみたいものだ
「あ、でも結局トドメをさしたのはアイツやったけどな。」
「………アイツ?」
俺が聞き返すと、嫌なことでも思い出したかのように神無さんが顔をしかめた
「No.4。」
「名前は?」
「知らん。」
「数少ないプリンシパルメンバーの同志なんだから、名前をちゃんと覚えてやりなよ。」
俺の言葉に顔をしかめていた神無さんが更に顔をしかめた
「アイツを仲間やと思ったことはない。」