BLOOD§INFECTION
と、俺の目先に光る二つの赤色の点
抜刀、一閃
「!!」
突然の俺の抜刀に驚く神無さん
俺はレベル1の吸血鬼が神無さんの後ろで粉々に崩れていくのを見送ってから、呟く
「神無さんこそ。」
「や、やるな、比奈千春。」
どうやら既に囲まれているらしい
といってもレベル1ばかりだが
パーティー全員が完全に戦闘体制に入る
俺も低く腰を沈め、構えにはいった
「来るで…!!!」
神無さんが地を蹴ったのと同時に、銃声やら金属音が響く
俺の剣も既に一匹の吸血鬼の爪と交差している
「わ、野生の吸血鬼ってこえー。」
そんなことを呟きながら、一旦爪を弾いた隙に前髪をかきあげる
吸血鬼の瞳が一瞬収縮したように見えたが、気にしてられない
そのまま後ろに周り、心臓をひとつきにする
断末魔が響くが、倒したのを確認する間もない新手が現れる
しかし、それ程の量じゃない
「一気に片すで!!!」
神無さんの呼び声に、各場所で戦っている上位ハンターたちが更に勢いづいた