BLOOD§INFECTION
重さに地面に亀裂が走る
「…押し潰されなくてよかった。」
あの下にいれば、肋骨数本ですめばいいものだったに違いない
「一体は狩猟完了やな。」
鋭い神無さんの一撃が心臓に決まり、その落下してきたものはすぐに灰になる
それは、巨大な鳥だった
「吸血鬼も考えたな、人間以外の血を飲むなんて。」
吸血鬼が人間以外に感染しているのは初めてみた
鳥の形態のものが更に進化をとげ、APの更に上空を超えてやってきたらということを考えると軽く身震いがする
「あとは4匹。
さて、どこにおるんかいな。」
ぐぐっと神無さんは背伸びをして、考えこむ
「神無様、奴らは用心深いようですし、あぶり出すしか。」
「あぶり出す?」
「5、5に更に細かいパーティーに分けましょう、そうしたら奴ら、油断して寄ってくるのでは?」
「せやけど、そうすると死ぬリスクがあがる。
……………うーん。」
神無さんは少し唸ったあと、判断を下す
「仕方ない、あんたの案を採用や。
今から5、5に別れる。」