BLOOD§INFECTION
璃玖さんからはパーティーは10名と決められていたみたいだが、致し方ないだろう
「…なら、戦力を考えて、うちと比奈千春は別れた方がええな。」
神無さんは素早くチーム別けをする
「俺、神無さんと同じパーティーじゃなくていいんだ?」
俺の恥をかいた姿を見たいためか、神無さんは執拗に俺を同じチームにしようとしていたのを思いだし、そう問い掛ける
「……それ、遠回しにうちと同じパーティーがええっていってるん?
べべべべ別に嬉しくなんてないんやからな…!!!」
「………はぁ。」
返ってきた答えは答えになっていなかったので、曖昧に頷く
そんな俺の様子を見た神無さんが、気を取り直すように大きく咳ばらいをした
「……………そ、そりゃあ比奈千春と一緒のパーティーがええけど…。
ここは皆の命がかかっとるんや。
うちと比奈千春が一緒になれば、うちらのパーティーの方に強さが傾いてしまうからな。」
最初の方はごにょごにょとしていたので、なんと言っているかわからなかったが、神無さんが真面目にパーティーの皆の命を考えていることはわかった