BLOOD§INFECTION





「でも俺、この人達ほど強いってわけじゃ…。」

「強い。」



自分は謎の力で強くなれることもあるが、実際の吸血鬼狩りの経験は上位メンバーより少ない

だから、そのような発言をしたわけだが、神無さんに即座に否定された


「比奈千春は強い。
自分に自信持ち。」


そう神無さんは言うと、チームを別け終わったのか、俺に背を向ける

「うちのパーティーはあっちに向かう、比奈千春のチームは逆方向を頼んだで。」

「あぁ。」


「いけるな?」


「努力する。」




その答に満足したのか、彼女は微かに俺に微笑みかけた後、俺のいる方向と逆方向に進んでいった




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