蓮華〜流レルママニ〜

校門を出て、桜華の花道が始まる一本目の桜の木の下にあるバス停。そこに凛音の姿があった。
横には彼氏さんと思しき人が立っていて、凛音が小さいせいか、やけにスラリと伸びた上背に目を奪われた。

背が高い人、これが一番最初の印象。

千草「あ、えっと、初めまして〜。凛音の友達の葵千草です」

何だかちょっぴり緊張して、かしこまった挨拶。

神名「同じく、桐覚神名です」

合わせるように、神名もペコリと会釈。

「あ〜、君たちが凛ちゃんのお友達さん?初めまして、俺は和紗 凪(かずさ なぎ)。まぁ、これから付き合いもあると思うし、ヨロシク〜っ」

…『君たち』!?
『付き合いもあると思うし』!?

私ら二人の挨拶にしては、随分軽いねぇ…
う〜ん、でも普通はこんなもの…かな?

二つめの印象。
チャラ男…!?

外見はというと、
凛音と比較する限り、身長は180センチぐらいありそう、髪は軽く染められた栗色な茶髪で、短髪というには少し長い感じ。ワックスで毛先がピンとはねている。
眉毛はキレイに整い、耳にはピアス。制服は着くずし、少し太めのズボン。
まぁ、外見でチャラいと言われてもしょうがない格好だね。

はっきり言って、
凛音には似合わない。

凪「凛ちゃんが、いつも二人の話ばかりするから、凄ぇ気になってたよ」

千草「私たちも、凛音の初の彼氏だから、凄い興味ありました」

あれ?…何で私、敬語?タメなのに…
いや、これも最初は普通そうだよね。

神名「凛音のどこに惹かれたの?」

お!ナイス質問!
神名。
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