real world
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――――…
真っ暗。
久しぶりに真っ暗だ。
何も見えない。
私、何考えてたんだっけ?
―バァーン…!!―
暗闇いっぱいに音が響いた。
―ドサッ!―
何かが倒れた音。
あ、あそこに光りが見える。けど…
「い、嫌…!」
光
が
死んで
いく。
誰のせいで?
―オマエノセイデ。―
私…?
嫌だ。
いなくならないで!
―私のせいなのに?
「違う!違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!!!」
かすかに残っていた光が人に姿を変えた。
こっちに来る…!
恐怖と欲望。
近付きたい。
―怖い。
見たくない。
―欲しい。
「いや、嫌だ!私じゃない!違う!私は―――!!!」
私は?
『君のせいだよ。花音。君が僕を殺したんだ。』