突然現れた王子


なんだか、嬉しかった。

ケイタが誘ってくれたこと。

誕生日を祝ってくれることが。


あたしの心臓は、
ありえない速さで脈を打っていて。

ずっとドキドキが止まらない。


頬なんて、ほんのり赤くなって。

頭の中は、ケイタでいっぱいで。


もうこの気持ちが何なのかなんて、どうでもいい。

とにかく日曜日が楽しみになった。


ケイタと出掛ける、2回目の休日。

1回目とは全然違う、あたしの心。


ドキドキが止まらないまま、

日曜日を迎えた。




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