突然現れた王子


その時。


それまで大きな音を立てて、せわしく鳴り響いていた機械音が

一定のリズムで鳴り始めた。


医師の声も冷静なものとなり、どこかホッとした表情をしていた。


あたしはよく分からなくて、

ずっとケイタのいるベッドを眺めていた。


まわりの人達も、安心したようにその場を離れる。


あたしとケイタの両親だけが、そこに残っていた。


あたしはまだ、祈るのをやめられなかった。




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