突然現れた王子
「う~ん、おいしい~//」
幸せそうに頬張るあたしを見て、
ケイタは少し引き気味に笑った。
「あんまりがっついてると、太るぞ」
「なっ……」
ケイタの言葉に、あたしは唐揚げを食べる手を止め、睨みつけた。
「失礼なっ! 太んないよっ」
「そう言うやつに限って太るんだよ」
そう言ってあたしの唐揚げをひとつ奪い取った。
「ああ~!!
あたしの取らないでよ!!
お皿にいっぱいあるでしょ!!」
「お前がそっちの食えばいいだろ?
1個くらいでケチケチすんなよ」