メガネのその奥覗かせて?
 これは…



 メガネキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


 今までいろんなメガネ見てきたけどこれはクオリティが高い。


 バサバサッ


 あ、資料落とした。


 「すみませんっ」


 「大丈夫ですか?」



 はぁぁ、なんて優しいのかね?

 資料を拾ってくれるなんて、

 北山くんは一度もしたことないのに。



 「ありがとうございます!」

 しまった、語尾にエクスクラメーションマークがついてしまった。


 「いえいえ。僕も自己紹介しますね。今日から山田先生の代わりに入ります、橋本廉といいます。会長さんと同じ名字です」


 そういいながら彼は笑った。

 ニコッとね。


 あたしは逝ってしまいそうだった。



 「橋本先生は3年の国語をお願いします。ちなみに俺は、3年の学年主任してます。なんかあったら俺に聞いてくださいね。それか会長に。」


 北山くん、君はちょっとはけてくれたまえ。あたしはこのメガネを見たいのだ。

 「心強いです。これからよろしくおねがいします!!」


 「こちらこそ!なんでも聞いてくださいね。」


 これは楽しくなるにちがいない、


 こんなにも高校が幸せな場所になるとは思いもしなかった。

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