裏TABOO ~矢吹センセの場合~
「あれ、女の子は?」
ドアの音を聞きつけてリビングから顔を出した先輩に、「帰りました」と
伝える。
「はぁ!?どうすんだよ仕事!インタビュー!」
「何ですかそれ」
「カメラを回しながら眼鏡女子に話を聞くっつーのが今日のミッションなんだよ!」
「…それだけ?」
「それがさー結構需要あるんだよ」
「…へえ」
そんなレベルのことだろうと思ってはいたけど、ドッと疲れが押し寄せる。
「オレも帰ります」
「帰るってまだ何もやってないだろうが!」
引き止めてくる先輩に手を振り、玄関を出てすぐに携帯を取り出す。
―けど、数秒迷ってからまたしまった。
どうも調子狂わされるな。
学校の女子生徒とはだいぶ違う、里見京子。
あまり関わらないでおこうと、眠気覚ましの缶コーヒーを飲みながらそう誓った。
To be continued…
