「すき」だらけ
辻宮はそういうとカバンの中から大量の本を出してきた。
漫画でも雑誌でもない。
「さあ好きなやつ読めよ。俺のオススメはこれだな」
そう言ってあたしに赤い本を渡してくる。私はそれを受けとり、中を開いてみた。
ひょっとしてこれって・・・
「どうだ?」
「・・・何これ?」
「何って俺の趣味だよ。お前ほんとに俺の趣味に興味があるのか?」
「え?」
「いやあ、あるに決まってるよな未彩。未彩はお経がBGMなんだぜ」
やっぱり。まさか辻宮の趣味って・・・