「すき」だらけ
「俺はすごく気になってたんだ。なんで突然あんな変貌したのか。結局俺に言った一言でお前はずっと傷ついてたんだよな。だから中学のときに人にバカにされても言い返すこともせず1人で受け止めたんだろ?俺はそんなに傷ついてなかったのにお前はずっと心の奥でそのことを受け止めてくれてたんだよな。もっと早く気付いてやれば良かったな」




「そんなことない。辻宮は気付いてくれた。いつだってあたしの気持ちを汲み取ってくれてた。だからこうして話せたんだから」




「実はさ宮部さんも颯太もずっとお前のこと気にしてたんだ。元々俺と颯太は中学が一緒で仲良かったから俺がここによく来てることも話してた。俺とお前を接触させたのは颯太と宮部さんと俺が考えた作戦なんだよ。三人でなんとかしてお前の本当の本心を知るための」




三人であたしの本心を知るため・・・?




「もうこの際だから全部話すけど俺がここに通ってたのは師匠にお経を習いたいのもあったけどお前にもう一度会いたいってのが本音。でまあ颯太には全部話してた。そしたら颯太はすげーお前に興味持って友達になりたいと思ったらしい」
< 287 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop