「すき」だらけ


教室に戻る。もちろん普通に。



央はあたしのほうを見て笑顔だし、みんな変わらない。




「お前今から付き合え」



「え?」






席についたあたしに辻宮がそう言った。無言で立ち上がるからあたしも立つ。


今からお経の勉強かな?

そんな気分じゃないのにな。




「お経の勉強?今はそんな気分じゃ・・・」



「バカじゃねー。そんな目赤くして教室入ってきやがって」
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