カゼヒキサン。
ちょうど歩いてたのが

道の端近くでよかった

…この人ゴミじゃ踏みつぶされそうだもの


道の端っこで動けないまま

座りこんだあたしは

昨日の様に苦しくなってるのが分かった


はぁ…



「あなた、大丈夫?」

そう声を掛けられて上を向くと、一人の若い女の人がいた。

服そうから見て警官さんだ。

パトロール中とか…そんな感じ?

「…あ、はい。大丈夫です…。」

やっぱり迷惑になるかなと思って、ふらつく足で立ち上がった。

けど、3秒も持たずにまたへろっと座りこんでしまった。

「ちょ、あなたマジで大丈夫!?え、ちょ熱あんじゃん!なんで!?と、とりあえず交番行こう!ね!?つれてくからね!」

そんな感じの事を言ってたのは分かったけど、なんかもう記憶なかった。



< 79 / 138 >

この作品をシェア

pagetop