雨が降る日は誰か死ぬ
「ごめん。全然分かんないんだけど、何がどうなのよ?」


寮母の由香子が部屋から出て行くと、茉鈴が眉をしかめて聞く。


美穂はそれに答えず、未だに震えたままの手で、名前の続きを書き始めた。


「あのときいたのは、梓と私、由真と美咲」


「ラブと佑香もいたよ」


美咲が口をはさむ。


「うん。後は……茜だったよね」


「うん。これで12人」


美咲は書かれた名前の数を数えて頷いた。

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