雨が降る日は誰か死ぬ
「どうかしたの?」


入り口のドアが開いて、寮母の松尾由香子が入って来た。



「何でもありません。すみません」


「ごめんなさい。何でもないんです」



茉鈴と美咲が同時に謝る。


由香子は茉鈴に抱きしめられている由真に気づいた。


「佐藤さん大丈夫なの?」


「ああ、はい。すみません」


由真はひきつった顔で、必死に笑顔を作った。

< 298 / 612 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop