雨が降る日は誰か死ぬ
美咲の身体を抱えあげた琴美は、岸に向かいながら、茉鈴に向かって「手伝って!」と叫んだけど、茉鈴は真っ青な顔で震えたまま動かない。


次々に裏手に人が集まってきて、大露わになる。


「救急車!」


誰かが叫んで、携帯電話を持っていた者が急いで電話をかける。


「溺れたのは三人だけ?」


琴美に聞かれた茉鈴は、震えながら頷くのが精一杯だった。

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