雨が降る日は誰か死ぬ
川に沿って山道を歩いて行くと、建物があった。


いったい何のためにこんなところに建てたのかも分からないが、ものすごく簡易的で、台風でもくれば飛んでしまいそうな建物である。


中から人が出てくる気配がして、健作は木の陰に身を潜めた。



出てきたのは幸兄ちゃんと、もう一人の男だった。



「まったく数日前に捕まえなきゃならなくなったから、面倒臭くてしょうがねぇよ」


もう一人の男が吐き捨てるように言う。


「まぁそう言うな。後もう一人で終わるんだから」


幸兄ちゃんが、なだめるように言った。

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