雨が降る日は誰か死ぬ
健作はものすごく視力が良く、かなり遠くの物まで見えるのが自慢だった。


よく目を凝らしてみると、木々の間に何か建物らしきものが見える。



あれは何だ?


おそらく幸兄ちゃんたちは、あの建物に行ったに違いない。


健作は気になって仕方なくなってしまった。


今からあそこに行けば、帰りの車に乗り遅れるのは確実である。


妹のヨシにも、今日は早く帰ると約束したし……。


そう思いながら……


健作は誰にも見つからないように身を潜めながら、幸兄ちゃんたちのいる建物を目指していた。

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