雨が降る日は誰か死ぬ
「健作! 何でオマエがここに?」


幸兄ちゃんが詰め寄ってくる。



「さっき二人がこっちに歩いて行くのが見えて、気になったから……」



「どうする? 殺すか?」


もう一人の男が恐ろしいことを言った。


「待ってくれ。こいつは俺の弟みたいなもんなんだ」


幸徳がすかさず真顔で睨む。



「でも、見られたんだぞ」


「分かってる……」


幸徳は視線を健作に戻した。


健作は聞きたいことが山ほどあるのに、何も言えずに立ち尽くすことしか出来ない。


「仲間に入れよう」


「え?」


幸徳の台詞に、もう一人の男、山田和弘が聞き返した。

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