雨が降る日は誰か死ぬ
祭壇の飾りをどけると、底に蓋があり、山田がその蓋にかけてある鎖の鍵を外して、蓋を開ける。


もちろん月明かりしかない中で、蓋の中がどうなっているのかなんて見えるはずもない。


そのとき健作はハッキリと聞いた。


穴の中から、数人の女の子たちの「苦しい」「助けてぇ」「出してぇ」という声を……。


「ひゃぁあああ」


健作はそのまま尻餅をつく。


「何やってんだよ!」


どうやらその声が聞こえたのは健作だけだったらしく、こけた健作に向かって、山田が文句を言った。


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