雨が降る日は誰か死ぬ
少女を穴の縁に運ぶと、山田はその前にしゃがむ。


「すまんな。これも全ては村の者たちや、オマエの家族を守るためだ」



「ぅううぅう〜〜〜ぅうう」



「本当にすまん」


山田は少女に謝罪をすると、その身体を抱え上げて、1m角の穴の中に、脚から滑らせるように落とした。


「許してくれ」


山田はそう言うと、手を合わせて拝む。


幸兄ちゃんも同じように手を合わせたから、健作も急いで手を合わせて目を閉じた。

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