雨が降る日は誰か死ぬ
これで自分も共犯になってしまったのだ。


健作は帰りの車の中で、振るえの治まらない手を握り締めていた。


ただ……この段階では、運ぶのを手伝っただけという気持ちがあったから、まだマシだったのである。


車が自宅に着いたとき、降りる直前に山田に恐ろしいことを言われるまでは……。



「次が最後の生贄だ。オマエが用意しろ」


「え?」


「出来なければ、オマエの妹に生贄になってもらうからな」


「そんな……」


健作を見つめる山田の目は本気だった。

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