向日葵
「お前もうちょっと女らしい起こし方出来ないの?」

「ん〜、女らしいってどんなの?」

「例えば、優しく微笑みながら寝起きにキスするとか。」


……ポポポッ

「ば、馬鹿!!
何言ってんのよ!!」

「ぷっ。顔赤くなりすぎだから。
普通に冗談でしょ。」

「もう知らない。」



こんな下らない話しをしながら向かう登校中は誰にも邪魔されない2人だけの時間。。
けど、いつも俺がからかうから、君はいつもの膨れ面で歩くんだ。


「そう言えば、明日からだよねえ?
うちの両親と祐介んとこの両親が一緒に旅行行くの。」

「………んぁ?
なんだそりゃあ!!
聞いてねぇぞ!!」

「そうなの?私は昨日聞いたけど。」

「くっそ、あいつら〜…」


言い忘れてたけど、俺の両親と真尋の両親は、何やら中学校の時からの同級生らしく、今だにとても仲がいい。。


「けど、俺たちを残して行くなんてのは初めてだなぁ。。」

「ん〜、私たちも、もう高校生になったんだから大丈夫だと思ったんじゃなぃ?」


そお言えば、俺はもう高校生だったな。余りにも今まですぎて、今だに実感が湧かねえや。

「まぁ、お前は高校生になっても、少しも女らしくなってねえけどな。」
「むっかぁ〜!!
もう祐介なんて知らない!!」


……タッタッタッタ


「あ、おい、ちょっと待てよ。」



はぁ、この天の邪鬼な性格治んねぇかな?
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