向日葵
「いてえー!痛いよー」
転げ回りうずくまる豊。

そこに更に蹴りを入れる。今の状態の俺には罪悪感も、理性もない。
俺が一番嫌いだった俺。

そして奴の方を見る。
そこには俺が見た事のないあいつがいた。

「昔の噂は聞いていたが、それほどまでとはな。だが俺には通じないな。」
言い終えると山口が構えた。隙の無い構え。
奴の自信はこれか。

「俺は狙った女はどんな手を使っても落とすんだ。邪魔をするな。」

綺麗なパンチが飛んできた。避ける暇もなく俺の顔面に奴の拳が届いた。それからパンチとキックのコンビネーション。

「いい子ちゃんでいたら昔の感覚は忘れたのか?それともそれが限界か?」

「うるせぇ。昔の俺はもういない。約束したんだ。生まれ変わるって。
だが、今だけはその約束……破る。」


深呼吸をし、呼吸を整える。
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