Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「俺が言ったってこと葵には言うなよ。ってか、さっきの話は無かったことにするか!ケンカ別れしてもこっそり金出してくれるなんていい親父じゃないか」
へらへら笑いながら肩を叩かれ、イラッとした。
踵を返すと紅虎を無視して部屋を後にした。
さっきの話はなかったことに?
出来るわけない。
何も知らないくせに。
ドスドスと足音を立てて階段を駆け下り、自分の部屋に閉じ篭った。
日が暮れて、辺りが暗くなってきた頃、お兄ちゃんが帰って来た。
暗闇の中、電気も付けずにベッドに横になっていた。
少し開いているカーテンの間から月の青白い光が差し込んでいる。
「花、いるんだろ?ちょっと話さないか?」
もしかして紅虎から事情を聞いたのかもしれない。
お兄ちゃんはノックをすると静かな声で告げた。
起き上がり、扉を開けると、お兄ちゃんはすまなそうな顔で立っていた。
そんなお兄ちゃんを睨み、ベッドに戻る。
お兄ちゃんは部屋に入るとベッドに座ったあたしの隣に腰を下ろした。