Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
すでに眠っているのかもしれなかった。
奈々の部屋からは小さく音楽が聞こえてきたけれど、あまり関わりたくないのでスルー。
リビングの明かりもすでに消えていて、しんとしていた。
ホットミルクでも飲もうかな。
キッチンに向かうと、裏庭の電気が付いているのに気付いた。
流しの前にある小さな窓から覗くと、紅虎がタバコをふかしていた。
電子レンジで温めたミルクの入ったマグカップを持って、裏庭に出た。
紅虎はあたしに気付き、
「葵妹か、兄弟喧嘩は終わったのか?」
と訊いてきた。
紅虎の問いには答えず、隣の椅子に座った。
「何してるんですか?夜中に1人で」
「1人じゃない。月がきれいだったから、ロミと一緒に乾杯してたんだ」
テーブルの上にはビール缶とビーフジャーキーが、足元にはロミがいて、ドッグフードを食べていた。
紅虎はタバコを消すと片膝を立てて、新しいビールの缶を開けた。
お前も飲む?って訊かれたけれど、マグカップを見せてあるからいいと答えた。