Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 すでに眠っているのかもしれなかった。


 奈々の部屋からは小さく音楽が聞こえてきたけれど、あまり関わりたくないのでスルー。


 リビングの明かりもすでに消えていて、しんとしていた。


 ホットミルクでも飲もうかな。


 キッチンに向かうと、裏庭の電気が付いているのに気付いた。


 流しの前にある小さな窓から覗くと、紅虎がタバコをふかしていた。


 電子レンジで温めたミルクの入ったマグカップを持って、裏庭に出た。


 紅虎はあたしに気付き、


 「葵妹か、兄弟喧嘩は終わったのか?」


 と訊いてきた。


 紅虎の問いには答えず、隣の椅子に座った。


 「何してるんですか?夜中に1人で」


 「1人じゃない。月がきれいだったから、ロミと一緒に乾杯してたんだ」


 テーブルの上にはビール缶とビーフジャーキーが、足元にはロミがいて、ドッグフードを食べていた。


 紅虎はタバコを消すと片膝を立てて、新しいビールの缶を開けた。


 お前も飲む?って訊かれたけれど、マグカップを見せてあるからいいと答えた。


< 40 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop