Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「葵、落ち込んでたけど」
「勝手に落ち込んでればいいんです!・・・言っとくけど、こうなったの、半分はあなたのせいでもあるんですからね」
「何で?」
「何でって・・・」
言葉に詰まる。
初対面が最悪で自分のことしか考えてなくて、お兄ちゃんとな間に亀裂が入ったのも、うっかり口が滑った紅虎のせいだ。
文句の1つでも言ってやろうと思って、裏庭に出てきたのに、自分のせいでこうなったって自覚もないの?
・・・呆れる。
呆れるけど・・・
「ちょっとあたしのこと話していいですか?・・・あたしのお父さん、あたしが小さい頃から会社一筋の仕事人間だったんです。今の時代、珍しい位の。お父さんの中では女の人は、家庭を守っていればいいものだって考えがあって、お母さんも結婚してからずっと専業主婦でした」
紅虎はビールの缶をテーブルの上に置くと、ちらりとあたしを見た。
手をテーブルの上で組んで、黙っていた。
あたしの話を聞いてくれるみたいだ。
「お兄ちゃんは小さい頃から優等生で、両親の期待の星でした。地元の進学校に進んで、有名大学にも受かって。それと比べると、あたしは秀でたところが何もない子だったんです。高校は家政科、短大もエスカレーター式で、このまま卒業して、お父さんのコネでOLになって、結婚相手を見つけて、お母さんみたいな主婦になるのかなって思ってたんです」