Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「どうしたの、急に」
「紅虎が言ってた。お兄ちゃんがあたしがここに引っ越すために奔走してくれたって。迷惑かけてごめんなさい」
お兄ちゃんはくすりと笑う。
右手が伸びてきて、あたしの頭を優しく撫でる。
「迷惑だなんて思ってない。かわいい妹のためだ」
「お兄ちゃん、大好き」
思わず、お兄ちゃんの胸に飛び込んだ。
お兄ちゃんは照れながらもぽんぽんと背中を叩いてくれた。
「奈々、ちょっと待って!」
「何?もう、早く行かないと遅刻するから」
玄関先でサンゴちゃんと奈々が揉めて(?)いる声で目が覚めた。
顔を洗おうとタオルを首にかけて、ドアを開ける。
「あなた最近、ろくにご飯食べてないでしょ?お弁当、作ったから持って行きなさい」
「あんたは私のおかんか?まぁ、いいや、ありがと」
奈々はエナメルのどぎつい赤紫色のバッグにお弁当の入った巾着を突っ込んだ。
「2人とも、おはよう」
「あら、おはよう。花ちゃん」