Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
しかも右胸のところには「3-3 白砂」と名前入りのダサさだ。
一緒に持ってきた服の中に紛れ込んでいたのを、荷物を整理していた時に見つけた。
「ぎゃははははは」
更衣室から出て、シャワーを浴び、サンゴちゃんの待つプールサイドへと向かうと、案の定、大爆笑された。
「だからちょっと拒んだのに」
「いいじゃない、花らしいわよ。泳ぐ前に笑い過ぎで疲れちゃったんだけど」
「自分だってキワドイ水着のくせに」
サンゴちゃんは蛍光ピンクのビキニを着ている。
見事な逆三角形の体格だ。
肩幅も広い。
サンゴちゃんはかなり健康に気を遣ってると見た。
女の子のパンツみたいな小ささに目のやり場に困る。
プールサイドで軽く準備体操をして、プールに入った。
サンゴちゃんは泳ぐのが得意らしく、見事なフォームでレーンを泳ぎ始めた。
あたしは犬掻きしか出来ないので年配の人たちと一緒にウォーキングゾーンで歩くことにした。
柔らかな日差しが降り注ぐ午前中のプールは人もまばらでほとんど貸しきり状態だ。