Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 「お、おい、お前、年上の人に向かってなんて口のきき方だ」


 「お前こそ、オキャクサマに向かってなんて口のきき方だ。でも、ま、いっか。もう来ることもないだろうから」


 紅虎は冷静に言い切った。


 顔を真っ赤にしたオーナーは「お前はクビだ。今すぐ出て行け」とサンゴちゃんを責めた。


 スタッフはみんな呆然とした様子で一部始終を傍観していた。


 「それでサンゴちゃん、クビになっちゃったの?」


 「そのままロッカーに戻って、荷物を持って去ったわ。幸いだったのが、その時不在だった店長が唯一、私を心配してくれて、お給料とか、住んでた部屋の引渡しとか面倒見てくれたの。本当、助かったわ」


 荷物を抱えて裏口を出ると、紅虎がサンゴちゃんを待っていた。


 「どうするのよ。あなたが好き勝手言ったものだから、私、クビになっちゃったじゃない」


 紅虎はニヤリと笑って答えた。


 「その割にはスッキリとした顔してるけど」


 そう言われて、サンゴちゃんは久しぶりに笑った。


 別れ際、紅虎はサンゴちゃんに携帯番号を渡した。


 「あの店のスタッフって住み込みなんだろ?住む所なかったら俺に連絡してくれ。こう見えて俺、シェアハウスのオーナーなんだ。あ、言っとくけど、俺、straightだから、変な期待するなよ」


 もう1つと紅虎は付け足した。


 「好きな色、何色?」

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