3度目の結婚
翌朝、ひなたの朝食を作る音で目が覚めた。

「おはようございます、体、大丈夫ですか?
 どこも痛くないですか?」

「あぁー大丈夫だ。すまない。不覚にも寝入って
 しまった。」

「気にしないでください。それより、ごはんにしませんか?
 たいしたものはないですけど、どうぞ召し上がってください。」

朝食は、和食で、なんといっても米が美味しかった。

もともと米どころ新潟出身のひなただ。

お母さんの知り合いから、いつもお米を送ってもらっていて
本当美味しかったに。

それに、鮭の味噌漬け。これも最高に美味い。

野菜も、ひなたのお母さんが作ったもので
煮物やおひたし、酢の物になって出てきた。

「隆さん、ごはんのお代わり、いかがですか?」

「あーもらうよ。本当に美味いな。いくらでも
 入るよ。」

「そう言ってもらえると、作ったかいがあります。
 たくさん召し上がってくださいね。」

食後に、苺まで出てきた。

この苺も、お母さんが作ったそうで、本当に
ひなたには、胃袋も摑まれた。
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