センパイとワタシ


「ふははっ」


 え…?

 笑ってる?


「ありがと、そんな風に言ってもらえて嬉しいよ。あれ一人ですっごく練習したからね」

「そうなんですか!センパイの舞、すごく華がありましたよ!」

「マジで!?…そんな風に言ってもらえるなら頑張ってよかった~!」


 あっ…


 心の底から嬉しそうに笑うセンパイに、心臓がどうしようもないくらい反応し始める。
 
 呼吸の仕方さえ分からなくなるくらいに、心臓が激しく脈打つ。
 
 そんな顔するなんてズルいですよ…




「じゃあもうそろそろ練習に戻るね、いろいろありがと!」

「どっ…どういたしまして。頑張ってくださいね」


 そう言うとセンパイは笑顔で手を振って走って行った。

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