世界が終わる時の景色
車に乗り込んだ志乃。
車が見えなくなるまで見送っていたせいで、
遅刻しかけた事は志乃には秘密だ。
「…―なたくん?…日向くんっ」
「…え、わ、何?」
目の前まで迫っていた莉麻の顔。
「ぼーっとしてるね、最近。どうかした?」
「いや、別に。何でもないよ」
「そう?で、話聞いてた?」
「…あ、ごめん」
苦笑を零すと、
「もー」と少し怒ったように頬を膨らませる莉麻。
「南十字先輩、最近凄く痩せたよねって話!」