世界が終わる時の景色



「行ってらっしゃいませ、志乃お嬢様」

「行ってきます」


車に乗り込む志乃を見送る。


「…篠山」

「…何でしょうか」


乗る少し手前で立ち止まった志乃。

話し掛けられたのは、あの夜から初めてだ。


「サンドイッチとココア、ありがとう。

おいしかったわ」

「…!」

「今日はちゃんと…夕食、食べるから」

「…そうして頂けると嬉しいです」

「…行ってくるわね」

「お気をつけて」



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