世界が終わる時の景色
「…悔しいから私も日向の昔を思い出そうとしたけど、
日向は小さい頃から完璧だったわね」
「そういう教育をされてきたからね」
「執事になるための?」
「そうそう。辛かったなー」
―「感情は殺せ、表情に出すな」
―「自分を粉にして尽くす事だけを考えろ」
―「"執事"という名の人形になれ」
「辞めたいって、思った事は?」
「何度もあるよ。君を好きだって気付く前はね」
「前なの?」
「君の12歳の誕生日、正式に執事になったでしょ?
今までは幼なじみだったのに、楽しく遊んでたのに、
って、ずっと思ってた」