世界が終わる時の景色



「…あら、やっぱりよく似合うわ」

「……」

「靴とアクセサリーも選ばなきゃね」

「ちょっと…、僕に私服なんて選んでどうするの」

「そうねー…エスコートでもしてもらってデートしましょうか」

「は?!何言って…第一、今は執事として同行して、」

「しー」


再び唇に指を宛てられ、その先の言葉を制される。


「執事として同行してるなら、命令よ」

「……」

「靴はこれ。アクセサリーはこれね。

全部買うわ、カードで」

「ありがとうございます」


レジで会計する彼女の背中を見送り、
「ずるいな」と小さく呟いた。



< 43 / 207 >

この作品をシェア

pagetop