世界が終わる時の景色
「…あら、やっぱりよく似合うわ」
「……」
「靴とアクセサリーも選ばなきゃね」
「ちょっと…、僕に私服なんて選んでどうするの」
「そうねー…エスコートでもしてもらってデートしましょうか」
「は?!何言って…第一、今は執事として同行して、」
「しー」
再び唇に指を宛てられ、その先の言葉を制される。
「執事として同行してるなら、命令よ」
「……」
「靴はこれ。アクセサリーはこれね。
全部買うわ、カードで」
「ありがとうございます」
レジで会計する彼女の背中を見送り、
「ずるいな」と小さく呟いた。