世界が終わる時の景色
「日向のそれは何味?」
「抹茶チョコ」
「相変わらず抹茶が好きね」
「…昔、散々お茶のお稽古に付き合わされたからね」
「あら、そんな事あったかしら?」
「あったよ。勉強も運動もそつなくこなすくせに、
芸術系は苦手だからね、志乃」
「もう…うるさいわね」
志乃は、恥ずかしそうにアイスを頬張った。
そんな志乃を見て、日向の頬が緩む。
「こんなのもいいな」なんて、穏やかな気持ちを抱えて。
―・・・
「…あれ」
「ん?」
「なんか声、聴こえない?」
「…本当ね、歌声?どうしてかしら」
「ストリートライブじゃないかな。行ってみようか」
「ええ」